上越 春日山の家 ― 雪国の高床式住宅 ―

House in Kasugayama, Joetsu


 敷地は、上杉謙信公ゆかりの春日山麓にあり、春日山城を西に迎え、三方を山に囲まれている。

 南の山裾とは、程よく離れた位置にあるため、日照にも恵まれ、落ち着きのある美しい景色がひろがっていた。

 この春日山城山頂には、驚くことに標高180mであるにも関わらず、井戸が存在し、名将が構えた山城に、極めて稀な自然現象と、巧みに地形を読んだ先人の知恵を感じてやまない。

 歴史あるこの土地の風景になじむよう、そっと佇む小さなこの家は、釣りを趣味に持つ仲の良い夫婦の家である。お互いの気配を感じられるよう、間取りの構成は、一室空間としている。

 また、豪雪地域でもあるため、雪下ろしの労働や危険から解放される、勾配が緩い「無落雪屋根」を計画し、家の中心には薪ストーブを設け、厳しい冬を乗り越える拠り所としている。


所在地:   新潟県上越市

構造規模:高床式木造平屋建て

床面積:   117.79㎡

竣工: