「地上と地下に庭のある家」(仮題) が、引渡しを迎えました。
2台の薪ストーブにも初めて火入れが行われ、家の息吹きを感じました。
この家は、隣家迫る城下町に、「3.6mの敷地の高低差」「撤去不可能な擁壁」、そして、火災に対して高い性能を求められる「防火地域」と、とても難易度の高いプロジェクトでした。
前例のない設計に、終始、挑戦者のような気持ちで取り組んできましたが、結果的に設計者として大きく成長させていただいたプロジェクトになりました。
このような貴重なお仕事をいただいた建築主のご家族には、あらためて心より感謝申し上げます。
帰り際、ご長男が薪ストーブ前の造作ソファに座った時、「吉武先生!ソファーまで完璧やん!」と驚きの声を上げ、そこにいた皆が一斉に笑い、その笑い声が家の隅々まで響きました。
私にとって最高のねぎらいとなりました。
師走の慌ただしい中での引渡しでしたが、建築主ご家族にも喜んでいただけたことが、何より嬉しく思っています。
家の引渡しは終わりましたが、外構工事、造園工事とまだ工事は続きます。
また、彼が喜んでくれたら嬉しいです。