彼女の小さな家

Her little house


 この家は、医師である彼女のための小さな家です。

 

 女性が一人で住んでも安心して過ごせる住環境を整えることに、特に注意を払いました。

 プライバシーやセキュリティに十二分に配慮し、夜勤や海外出張で、生活リズムが不規則になりがちな彼女が、昼間でも心と体を休められるよう、彼女の生活スタイルに沿った、きめ細やかな設計をしています。

 

  家の配置は、日照を確保するため、北側の道路に家を寄せ、南に広い庭を設けました。

 しかし、北側道路は、駅近くの交通量の多いバス通りであったため、通勤時間には渋滞が発生し、騒音と共にプライバシーを保つことが難しい環境でした。

 そこで、家と道路の間に、高い塀で囲まれた北庭を設け、騒音とプライバシーの干渉空間としました。

 

 また、この干渉空間は、道路から家の中に入るまでのアプローチとして重要な役割を果たします。

 

  道路から植込を抜けてアルコーブに入り、門扉を通って玄関のある北庭へと続きます。家に入る前にいくつかの塀や緑に囲まれた小さな空間を経ながら、プライバシーとセキュリティを段階的にあげることで、社会的な空間と私的な空間を柔らかく繋ぎ、彼女の住環境を守っています。


所 在 地  : 大阪府 北部

構造規模 : 木造2階建て

床 面 積  : 83.72㎡

竣     工  : 2024年夏 予定

施     工  : 竹内工務店