東京の目黒駅から徒歩5分、
高層ビルが立ち並ぶ街中に、ひっそりと佇む小さな教会、
『聖アンセルモ カトリック目黒教会』に行ってきました。
建物の内部は、
コンクリート打ち放しの構造が、アコーディオンのように折りこまれ、
力強く、重厚な雰囲気がつくりあげられています。
また、連続する折り込まれた壁から差し込む光は、
神々しくも美しく、
日没まで刻々と変わる光の入り方や、室内の質は、
その瞬間、瞬間で唯一無二の表情をみせてくれます。
幸運なことに、見学時にパイプオルガンの練習をされていて、
音響効果を体験することもできました。
その音色は、まるで建物自体が楽器の様に響き、
一瞬にして、室内の雰囲気を一転させ、
さらに素晴らしい空間へと変化させます。
光、音、建物の意匠、構造、、、
さまざまなエレメントが響きあう素晴らしい教会でした。
設計者であるアントニン・レーモンドは、
もともと好きな建築家の一人でしたが、
この教会に来て、ますますレーモンドに魅せられてしまいました。
一見すると、教会とは気がつかないような外観
昼間の様子:祭壇中央のモニュメントが特別な存在感を放っています
日没後の様子:さらに幻想的で神秘的な空間へと変化します
背面部には大きなパイプオルガンがあり、重厚な音色で包み込まれます