民家は語る


大阪府豊中市にある「日本民家集落博物館」に、友人と行ってきました。

 

北は岩手、南は奄美大島まで、12棟の民家や倉庫、門などが移築されており、自然の広い敷地の中で、ゆったりと見学することができます。

 

この博物館の最大の特徴は、違う地域の民家を、一度に見比べることができることです。

 

北国の民家と南国の民家では、大きく異なります。

民家は、周りの環境や生業にあわせて、家の姿や形が変わり、地域の文化や伝統が、家の形として現れます。

 

民家は、人間が生き抜くための先人の知恵の塊です。

当時は、電気もガスも水道もなく、そのころの暮らしに想いをはせると、生きることの厳しさを感じます。

 

先人の暮らしの過酷さと、たくましさに触れる貴重な機会になり、民家の力強い佇まいは、当時の暮らしを無言で語りかけるようです。

 

民家は過去のものではなく、現代の暮らしにも役立つ知恵が詰まっていると私は思います。

 民家の室内の様子。窓の少ない民家は、室内が暗く感じます。

磨き込まれた床に庭の光が反射し、幻想的な空間でした。 


河内布施の長屋門(大阪府)

日向椎葉の民家(宮崎県)

信濃秋山の民家(長野県)

大和十津川の民家(奈良県)

越前敦賀の民家(福井県)


南部の曲家  (岩手県)

小豆島の農村歌舞伎舞台(香川県)

奄美大島の高倉(鹿児島)

摂津能勢の民家(大阪府)

飛騨白川の民家(岐阜県)